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褥瘡の看護で何を見る?観察ポイントと急変サイン

褥瘡の看護で押さえたい皮膚観察、体位変換、急変サイン、報告の優先順位、患者指導を実習・国試にも使える形で整理します。

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仙骨に赤みがある、踵の皮膚がふやけている、酸素チューブの当たる耳の裏が痛そう。褥瘡の看護は、創部を見つけて処置するだけでは終わりません。圧迫、ずれ、湿潤、栄養、活動量、痛みの訴えを同じ画面で見る仕事です。

褥瘡は、持続する圧迫やずれによって皮膚や皮下組織が傷つく状態です。好発部位は仙骨部、尾骨部、踵、外果、坐骨部など骨が出ているところですが、医療機器が当たる鼻、耳、口角、チューブ固定部にも起こります。この記事では、褥瘡の看護を「最初に見ること」「観察項目」「報告サイン」「患者指導」「実習・国試での整理」に分けてまとめます。個別の処置や外用薬、除圧具の選択は医師の指示と施設手順に従う前提で、看護師が見落としたくない変化に絞ります!

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褥瘡を含む実習・国試で迷いやすい観察項目を、疾患別に見直せる形でまとめています!

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🛏️ 褥瘡の看護で最初に何を見る?結論は「赤み」だけでなく悪化要因を同時に見ることです

褥瘡の看護で最初に見るのは、創の見た目だけではありません。皮膚にかかる圧、ずれ、湿潤、栄養状態、動ける力、痛みの訴えを同時に見て、悪化要因を一つずつ減らすことが基本です。

褥瘡を一文でつかむ

褥瘡とは、同じ部位に圧迫やずれが続き、皮膚や皮下組織の血流が妨げられて傷つく状態です。寝たきりの患者さんだけでなく、術後、意識障害、麻痺、低栄養、浮腫、失禁、発汗、医療機器装着中の患者さんでも起こります。表面は小さな赤みに見えても、皮下で損傷が進んでいることがあります。

看護では「褥瘡があるか」だけでなく、「なぜその部位に負荷が集中したか」を考えます。仙骨部なら仰臥位が長いのか、ギャッチアップでずれているのか、失禁で皮膚が湿っているのか。踵なら布団の重みや足の外旋、足台の位置も見ます。原因の見立てがずれると、処置をしても同じ場所にまた圧がかかります!

最初の観察は全身状態から入る

創部を見つけたら、まず全身状態を確認します。発熱、食事量低下、脱水傾向、浮腫、血糖コントロールの乱れ、痛みで動けない状態は、褥瘡の治癒や悪化に関わります。看護師が治療方針を決めるわけではありませんが、創部だけを見て「処置済み」とするのは危険です。

特に、強い痛み、発熱、悪臭を伴う浸出液、急に広がる発赤、黒色変化、意識の変化、呼吸苦、血圧低下がある場合は、早めにリーダーや医師へ報告します。症状が強いとき、継続する不調があるとき、判断に迷うときは、受診や医師への報告につなげる説明を患者さんにも残します。

優先順位は「圧を抜く」「皮膚を守る」「全身を整える」

優先順位は、まず圧を抜くことです。体位を変える、踵を浮かせる、しわや硬い異物を除く、医療機器の当たりを調整するなど、いま皮膚にかかっている負荷を減らします。次に、湿潤や摩擦から皮膚を守ります。最後に、食事、疼痛、活動量、睡眠、排泄の問題を見直し、治りにくい背景を整えます。

見る軸観察すること看護での考え方
圧迫・ずれ体位、ギャッチアップ角度、ずり落ち、踵の接地、機器の当たり皮膚に同じ力がかかり続けていないかを見る
皮膚・創部発赤、水疱、びらん、壊死様変化、浸出液、臭い、周囲皮膚前回写真や記録と比べ、広がり方と変化の速さを見る
湿潤尿便失禁、発汗、創部の浸出液、ドレッシングのずれふやけ、ただれ、摩擦が重なっていないかを見る
全身状態食事量、体重変化、浮腫、発熱、血糖、疼痛、活動量創が治りにくい背景を病棟全体で共有する

この表は丸暗記用ではなく、申し送りと記録の骨組みです。「仙骨部に発赤あり」だけで止めず、「仰臥位が長く、失禁後の湿潤も重なっている」と書けると、次のケアが見えやすくなります。

🔎 褥瘡の観察項目は何が重要?結論は「創部・皮膚・生活背景」を同じ時系列で見ることです

褥瘡の観察では、創の大きさや色だけを単独で見ないことが重要です。前回からどう変わったか、どのケアの後に悪化したか、患者さんの栄養や活動量がどう動いたかを同じ時系列で追います。

創部は「見た目の変化」と「触れた感じ」を分ける

創部観察では、部位、大きさ、深さの印象、色、浸出液の量と性状、臭い、周囲皮膚、痛みを確認します。深さや分類は施設の評価方法に合わせます。DESIGN-Rなどの評価スケールを使う施設では、独自判断で言い換えず、決められた項目に沿って記録します。

触れるときは、強くこすらないことが前提です。発赤部位に圧をかけて色が戻るかどうか、周囲に熱感や硬さがないか、患者さんが痛みを訴えるかを見ます。ただし、強い痛みや出血、感染が疑われる創を無理に触って確認する必要はありません。迷う場面では、創傷ケアに詳しい看護師や医師に早めに相談します!

皮膚は創の周りだけでなく全身を見る

褥瘡が一か所ある患者さんは、別の部位にも圧がかかっている可能性があります。仙骨部を見たら踵、外果、肩甲骨、後頭部、耳、鼻、チューブ固定部も確認します。体位変換のたびに全身を毎回完璧に見るのは現実的でないこともありますが、リスクが高い部位は計画的に見る必要があります。

皮膚は乾燥していても弱く、湿っていても弱くなります。尿や便の刺激、汗、浸出液、テープ剥離、摩擦が重なると、褥瘡と失禁関連皮膚炎が混在して見えることもあります。病名を断定するより、皮膚が何で傷んでいるかをチームで確認する姿勢が安全です。

生活背景は「治りにくさ」のヒントになる

褥瘡の悪化には、生活背景が深く関わります。食事量が落ちている、痛みで寝返りができない、夜間せん妄で同じ姿勢になりやすい、介助者が少ない、エアマットレスの使い方が合っていない。こうした情報は、創部の写真だけでは見えません。

患者さんに「寝返りできますか」と聞くだけでは、実際の動きはわからないことがあります。ベッド上でどこまで自力で動けるか、介助があればどこまで変えられるか、体位変換後に苦痛が増えないかを見ます。できる動作を残しながら除圧することが、長く続くケアにつながります。

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⚠️ 褥瘡で報告を急ぐサインは?結論は「創部変化」と「全身状態の崩れ」が重なったときです

褥瘡で報告を急ぐのは、創部だけが悪く見えるときではありません。発熱、痛み、意識変化、食事量低下など全身状態の変化が創部変化と重なったときは、感染や壊死の進行を疑って早めに共有します。

すぐ相談したい創部サイン

すぐ相談したいのは、発赤が急に広がる、水疱やびらんが増える、黒色や黄色の壊死様変化が目立つ、浸出液が急に増える、悪臭がある、出血が続く、周囲の熱感や腫脹が強いといった変化です。これらは必ずしも一つだけで重症を意味するわけではありませんが、前回と比べた変化として報告します。

「処置の時間に医師が見るから大丈夫」と思って待つより、変化に気づいた時点でリーダーに共有する方が安全です。特に患者さんが「いつもより痛い」「じんじんする」「触られるのがつらい」と言うときは、創の見た目が大きく変わっていなくても軽く扱わないようにします!

全身状態のサインを重ねて見る

発熱、悪寒、頻脈、血圧低下、意識の変化、尿量低下、食事量低下、強い倦怠感がある場合は、創部の問題だけでなく全身状態として見ます。褥瘡の感染が疑われる場合、看護師だけで判断せず、医師の診察や処置方針の確認につなげます。

高齢者や免疫力が落ちている患者さんでは、はっきりした発熱がなくても元気がない、会話が減る、食べない、ぼんやりするという変化が先に出ることがあります。数値だけで安心せず、普段との違いを添えて伝えることが大切です。

SBARで短く報告する

報告はSBARで整理すると伝わりやすくなります。Sは状況、Bは背景、Aは評価、Rは依頼です。たとえば「仙骨部褥瘡の浸出液が昨日より増え、悪臭があります。37度台後半の発熱と食事量低下もあります。感染や悪化の可能性を考え、診察または処置方針の確認をお願いします」とまとめます。

新人や学生のうちは、全部の情報をそろえてから報告しようとして遅くなることがあります。でも、急変や感染が疑われる場面では第一報が大事です。「創の大きさはこれから測り直します」「写真は手順に沿って記録します」と添えれば、未確認情報があっても報告できます!

🔄 体位変換と予防ケアはどう組み立てる?結論は「時間」より皮膚反応で調整します

褥瘡予防では、体位変換を機械的な時間だけで考えないことが重要です。2時間ごとは目安として使われることがありますが、体圧分散寝具、自力体動、皮膚状態、痛み、呼吸状態により、必要な間隔や姿勢は変わります。

体位変換は患者さんの苦痛も見る

体位変換は、圧を抜くためのケアですが、患者さんに苦痛を増やすこともあります。呼吸苦が強い、疼痛がある、点滴やドレーンが多い、麻痺や拘縮がある場合は、ただ横を向ければよいわけではありません。体位を変えた後に表情、呼吸、SpO2、痛み、創部の圧迫部位を確認します。

また、ギャッチアップ後のずれに注意します。頭側を上げた姿勢では、体が足側へ滑り、仙骨部にずれの力がかかりやすくなります。食事や呼吸のために必要な姿勢は保ちながら、クッションの入れ方、足元の支持、背抜きなどを施設手順に合わせて行います。

体圧分散寝具は置けば終わりではない

エアマットレスなどの体圧分散寝具を使っていても、褥瘡リスクがゼロになるわけではありません。寝具の設定、患者さんの体格、シーツのしわ、失禁パッドの重なり、ベッド上の異物で圧が集中することがあります。装置に任せきりにせず、皮膚の反応を見ます。

クッションも同じです。厚く入れればよいのではなく、骨突出部が直接当たらないか、関節に無理がないか、患者さんが自分で戻してしまわないかを確認します。踵を浮かせるケアでは、アキレス腱部やふくらはぎに別の圧が集中しないようにします。

湿潤と摩擦を減らす

尿便失禁、発汗、創部の浸出液は、皮膚を弱くします。清潔ケアでは、強くこすらず、汚れを落として乾かし、必要に応じて皮膚保護剤やドレッシング材を施設手順に沿って使います。テープを貼り替えるときも、剥離で皮膚を傷めないよう注意します。

排泄ケアは、患者さんの尊厳にも関わります。頻回に汚染する患者さんでは、清拭の回数だけを増やすと皮膚刺激が増えることがあります。排泄パターン、便性状、失禁用品、栄養、下剤の影響を多職種で見直すと、皮膚を守りやすくなります!

🏠 患者指導と退院支援はどうする?結論は「家で再現できる除圧」に落とし込みます

褥瘡の患者指導では、病名や処置方法の説明だけでは不十分です。患者さんや家族が家でどこを見るか、いつ相談するか、どの姿勢や用具を続けるかまで具体化します。

家で見る部位を絞る

退院前の説明は、多すぎると続きません。まずは、その患者さんが褥瘡を起こしやすい部位に絞って伝えます。仙骨部、踵、坐骨部、耳、鼻、チューブ固定部など、実際に赤みが出た場所や圧がかかりやすい場所を、本人や家族と一緒に確認します。

「毎日全身をくまなく見てください」だけでは実行が難しいことがあります。入浴や更衣、排泄ケア、寝る前など、生活の中で見やすいタイミングを決めます。赤みが消えない、痛みが強い、浸出液や臭いが増える、発熱がある、判断に迷う場合は、受診先や訪問看護、主治医へ相談する流れを具体的に伝えます!

家族と介助者に負担を寄せすぎない

家族には、体位変換や皮膚観察の方法だけでなく、続けられる範囲を一緒に考えることが大切です。夜間も決めた間隔で必ず起こすような説明は、家族の睡眠や介護負担を大きくします。訪問看護、ケアマネジャー、福祉用具、栄養支援などにつなげ、家庭だけで抱え込まない形を作ります。

介助者が複数いる場合は、観察ポイントをそろえます。「赤い」「ただれている」「においがする」など、専門用語でなくても変化を伝えられる言葉を決めておくと、早期相談につながります。写真記録を使う場合は、施設や在宅チームのルール、個人情報の扱いに従います。

患者さんの価値観を確認する

褥瘡予防は、正しい姿勢を押しつけるだけでは続きません。患者さんには、眠りやすい姿勢、痛みが少ない向き、食べやすい体勢、テレビを見る時間、家族との過ごし方があります。安全を守りながら、何を大切にしたいかを聞くことで現実的な計画になります。

たとえば、横向きが苦手な患者さんに長時間の側臥位を強く勧めても、結局すぐ仰向けに戻ってしまうことがあります。短時間から始める、クッションを調整する、食後だけ姿勢を工夫するなど、小さく続けられる方法を選ぶ方が実用的です。

📝 実習・国試ではどう覚える?結論は「原因、観察、ケア」を一つの流れにします

褥瘡を実習や国試で覚えるときは、創部の名称や処置だけを暗記しない方が使えます。原因、観察、ケアを一つの流れにすると、看護過程でも優先順位問題でも判断しやすくなります。

看護問題は悪化要因から立てる

看護問題は「褥瘡がある」だけでは立ちません。圧迫が続く、ずれがある、湿潤がある、栄養が不足している、自力体動が難しい、痛みで動けない、家族支援が不足している。どの要因がその患者さんに強いのかを考えると、看護問題が具体的になります。

記録では、創部所見と生活情報を分けて書きます。O情報には「仙骨部に発赤、失禁後の湿潤、食事摂取量低下、仰臥位時間が長い」など観察事実を置きます。Aでは「圧迫と湿潤、低栄養傾向が重なり褥瘡悪化リスクが高い」とつなげます。Pでは体位調整、皮膚保護、栄養相談、報告、再観察を書きます。

国試では禁忌に近い行動を避ける

国試では、褥瘡の細かな処置名より、悪化させる行動を避ける判断が問われやすいです。発赤部位を強くマッサージする、濡れた寝衣やシーツを放置する、痛みの訴えを我慢させる、医療機器の圧迫を見ない、食事量低下を創と切り離して考える。こうした選択肢は危険側に寄ります。

迷ったら、圧を抜く、清潔と乾燥を保つ、摩擦とずれを減らす、栄養と水分を見直す、異常時は報告する、の順に戻ります。褥瘡は「皮膚だけの問題」ではなく、全身状態と生活動作の結果として出るサインです!

実習では報告文を先に作る

実習で受け持つときは、観察前に報告文の型を作っておくと焦りにくいです。「どこに」「いつから」「どんな変化があり」「何が悪化要因と考えられ」「次に何をしたいか」を短く言えるようにします。創の写真や測定値がある場合も、施設ルールに沿って扱います。

学生の記録で多いのは、「発赤あり。体位変換を行った」で終わるパターンです。そこに「圧抜き後も発赤が残る」「失禁後で湿潤あり」「踵にも発赤がないか追加観察する」と一文足すだけで、看護の思考が見えます。完璧な表現より、次の安全行動につながる記録を目指しましょう!

❓ よくある質問

仙骨や踵の赤みを見つけたら、まず何を確認しますか?

圧を抜いた後に赤みが引くか、熱感、腫脹、硬さ、痛み、水疱がないかを確認します。消えない発赤や広がる赤みは、単なる皮膚トラブルとして流さず、早めにリーダーや医師へ報告します。

褥瘡の体位変換は必ず2時間ごとですか?

2時間ごとは目安として使われることがありますが、全員に固定するものではありません。体圧分散寝具、自力体動、皮膚状態、呼吸状態、疼痛により変わるため、施設の手順と個別計画に従います。

浸出液や臭いが増えた褥瘡は急いで報告しますか?

浸出液の急な増加、悪臭、発熱、周囲の発赤拡大、強い痛みは感染や悪化を疑うサインです。処置だけで終わらせず、前回からの変化として報告します!

実習で褥瘡を受け持つときの記録のコツは?

創の見た目だけでなく、圧迫、ずれ、湿潤、栄養、活動量のどれが悪化要因かをつなげて書きます。観察した事実、考えたリスク、次に行うケアを分けると、看護問題が立てやすくなります。

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褥瘡の観察を、実習記録や国試の優先順位問題にも使える形で復習できます!

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本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療・看護判断に代わるものではありません。実際のケアは医師の指示、施設の手順、患者さんの状態に合わせて実施してください。

参考情報源

  1. 褥瘡について (日本褥瘡学会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.jspu.org/general/about/

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