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除圧ポジショニングはどこを見る?骨突出とずれ確認と安全に進める看護の流れ

除圧 看護 クッションで迷いやすい観察ポイントを、実施前・実施中・実施後に分けて整理します。褥瘡を防ぎながら、患者さんに安心してもらう声かけと記録のコツまでまとめました。

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クッションを入れた直後は踵が浮いて見えても、数分後にはふくらはぎへ圧が集まっていたり、仙骨部がずれていたりすることがあります。除圧ポジショニングで本当に見たいのは、「置けたか」ではなく「その姿勢で皮膚と呼吸とチューブ類が安全に保てているか」です!

「除圧ポジショニング、学校では習ったけれど現場でやると急に怖い」。そう感じる場面は、かなり自然です。看護技術は、手順書どおりに手を動かすだけでは終わりません。目の前の患者さんの体格、疾患、理解度、痛み、不安、チューブ類、部屋の広さまで一緒に見ながら進めるからです。

この記事では、除圧ポジショニングを安全に行うために、何を観察し、どこで止まり、どう記録するかを整理します。日本褥瘡学会の一般向け情報では、褥瘡は骨突出部などに圧迫やずれが加わって起こりやすいものとして説明されています。予防では、体位変換、体圧分散用具、栄養、スキンケアを切り分けず、患者さんの状態に合わせて組み合わせて見ていくことが大切です。

強い痛み、息苦しさ、出血、冷汗、意識の変化、皮膚色の急な変化があるときは、手技を続けずにいったん止めます。発赤や痛みが続く場合、判断に迷う場合も、受け持ち看護師だけで抱えず、先輩看護師や医師へ報告してください。うまく見える手技より、危ない変化に気づいて止まれる手技を目指しましょう!

皮膚や姿勢に関わるケアは、数分のずれが数時間の圧迫につながります。骨突出、湿潤、ずれ、栄養状態をセットで見ると、ただ向きを変えるだけのケアから一歩深くなります。

除圧は「圧をゼロにする」ことではなく、同じ場所に強い圧が続かないよう分散し、接触部位を変え、皮膚が耐えられる条件を整えるケアです。クッションを入れても、シーツにしわがある、踵が沈み込んでいる、仙骨座りになっている、尿便で皮膚が湿っている、チューブが挟まっている状態では、褥瘡リスクは残ります。

実施後に短く振り返る時間も、技術の一部です。「何がうまくいったか」「どこで迷ったか」「次は誰に確認するか」を一行でも残しておくと、次回の自分が助かります。忙しい病棟では丁寧な復習時間を取りにくいですが、除圧ポジショニングのような手技ほど、経験をそのまま流さず言葉にしておくことが成長の近道です!

🧸 除圧 看護 クッションで最初に見ることは?

除圧ポジショニングで最初に見るのは、物品ではなく患者さんの状態です。結論から言うと、骨突出、ずれ、摩擦、湿潤、栄養、医療機器の接触を確認し、褥瘡につながるサインがないかを先に押さえると、手順全体が安全になります。

患者さんの「いつも」と今日の違いを見る

新人のころは、手順を間違えないことに意識が向きやすいです。でも現場で事故を減らすのは、手順の暗記より「いつもと違う」に気づく目です。顔色、息づかい、返事の速さ、痛みの訴え、皮膚の湿り気、体位の崩れは、手技を始める前から見えています。

除圧ポジショニングでは、患者さんが「大丈夫」と言っていても、表情や体のこわばりが強いことがあります。遠慮して言えない人もいますし、認知機能の低下で苦痛をうまく言葉にできない人もいます。だからこそ、声だけでなく体全体を見ます!

確認したいのは、疾患名そのものより、今日のその人にとって負担が大きいかどうかです。たとえば同じ除圧ポジショニングでも、発熱している日、眠剤の翌朝、術後すぐ、食後すぐ、家族面会の直後では、反応が変わります。看護技術は「その人の今日」に合わせるものです。

最初に見る部位は、仙骨部、尾骨部、踵、外果、肘、肩甲骨、後頭部、耳介などの骨突出部です。酸素マスク、経鼻チューブ、ドレーン、弾性ストッキング、ギプス、固定テープの端も、局所的な圧迫や摩擦の原因になります。発赤がある場合は、圧を抜いた後に赤みが消えるか、熱感・硬結・痛みがあるかを確認します。

クッションは「形」と「効き方」を見る

クッションや枕は、置けばよい物品ではありません。体の下に無理に差し込むと、かえって一点に圧が集まることがあります。使う前に、へたり、硬さ、カバーのしわ、汚染、滑りやすさを見ます。使用後は、骨突出部が浮いているか、広い面で支えられているか、患者さんがずり落ちていないかを見ます。

たとえば踵除圧では、踵だけを浮かせても膝裏やふくらはぎが強く圧迫されると痛みや循環への負担につながることがあります。仙骨部の除圧では、30度側臥位などを参考にしても、体格や拘縮で同じ角度が苦痛になる人がいます。角度を守るより、圧が逃げて安楽が保てているかを優先します!

中止基準を先に決めておく

安全な手技には、始め方だけでなく止め方があります。痛みが強くなったら止める、呼吸が苦しそうなら止める、出血や皮膚色の変化があれば止める、チューブが引っ張られそうなら止める。こうした中止基準を、実施前に頭の中で言葉にしておくと動きが変わります。

「何かあったら呼ぶ」ではなく、「このサインが出たら止めて報告する」と具体化します。先輩に確認するときも、「褥瘡が心配なので、ここを見ながら進めます」と言えると、指導する側も補足しやすくなります。強い症状や継続する不調がある場合は、除圧の工夫で解決しようとせず、医師への報告や受診につなげます。わからないまま始めるより、止まれる準備をして始める方がずっと安全です!

🧭 実施前の準備はどこまで必要?

実施前の準備は、物品をそろえることだけではありません。結論として、本人確認、目的の説明、環境調整、物品、応援を呼ぶ基準まで整えると、途中で慌てにくくなります。

物品は「足りるか」より「戻れるか」で見る

物品確認では、必要物品がそろっているかだけでなく、途中で中断したときに安全に戻れるかを見ます。手袋、廃棄物、交換物品、清拭用具、固定物品、記録用のメモなど、終わり方まで想像して置きます。物品が遠いと、片手で患者さんを支えながら無理な姿勢を取ることになりがちです。

除圧ポジショニングでは、ベッド柵、ナースコール、点滴台、酸素チューブ、ドレーン、尿バッグ、履物などの位置も準備に含まれます。とくに患者さんが動く可能性がある場面では、床の濡れ、コードのたるみ、車椅子のブレーキを先に見ます。これだけでヒヤリが減ります!

説明は短く、止められる安心を入れる

患者さんへの説明は、長いほど良いわけではありません。「今から何をするか」「どのくらいで終わるか」「痛みや苦しさがあれば止めること」を短く伝えます。自分で選べる余地が少しでもあると、患者さんは協力しやすくなります。

たとえば「少し体の向きを変えます。痛かったらすぐ止めますね」「息苦しさがあれば手で合図してください」と言うだけで、手技は押しつけではなく共同作業になります。看護技術は患者さんの体に触れる行為なので、同意と尊厳を外さないことが大切です。

場面見ること迷ったときの動き
実施前骨突出、発赤、湿潤、拘縮、チューブ類、クッションの状態体位変換で痛みや抜去リスクが高ければ応援を呼ぶ
実施中ずれ、摩擦、皮膚の巻き込み、表情、呼吸、循環引きずらず、少しずつ動かして圧の集中を避ける
実施後除圧できた部位、残る赤み、安楽、次回再評価時刻部位、用具、再評価予定を記録・申し送りする

🔎 実施中は何を観察する?

実施中は、手元と患者さんの反応を交互に見ることが重要です。結論から言うと、骨突出とずれ確認に集中しながら、表情、呼吸、痛み、皮膚色、チューブの張り、クッションの沈み込みを同時に追うと、褥瘡の前兆を拾いやすくなります。

手技の途中で声をかけ直す

実施中の声かけは、患者さんの安心のためだけではありません。反応を確認する観察でもあります。「痛みは増えていませんか」「息苦しくないですか」「少し休みますか」と短く聞くと、返答の速さや声の弱さも見えます。

返事が普段より遅い、目線が合わない、急に黙る、手でベッド柵を強く握る。こうした変化は、数値に出る前のサインです。看護師の強みは、機械のアラームより前に「何か変」を拾えることです。そこを大事にしてください!

異常サインは「様子を見る」で抱え込まない

除圧ポジショニングの途中で迷ったら、いったん止めます。止めたら負けではありません。むしろ、止まれることが安全な看護技術です。痛み、出血、強い咳込み、呼吸苦、冷汗、顔面蒼白、意識の変化、皮膚の急な発赤、ルートやチューブの張りは、報告の対象になります。

報告は、長い説明より順番が大切です。「何をしていたか」「何が変わったか」「今のバイタルや症状」「自分は何をしたか」を短く伝えます。SBARの形で、状況、背景、評価、提案に分けると、相手がすぐ判断できます。施設の報告ルールに沿って、確認不足や伝達漏れを個人の記憶だけに頼らない形にすることも大切です。

ずれを作らない動かし方にする

褥瘡予防のために体位を変えているのに、シーツごと皮膚を引きずると摩擦とずれが増えます。可能なら2人で行い、施設にあるスライディングシートや体位変換用具を使います。ベッドアップ後は、仙骨部にずれが残りやすいため、背抜きや足側へのずれの確認も必要です。

クッションを足す前に、ベッドの角度、膝上げ、足底接地、踵の位置、寝衣やシーツのしわを整えます。患者さんが「楽」と言っても、骨突出部に赤みが残っていれば、安楽と皮膚保護の両方から再調整します。安楽な姿勢と除圧は、どちらか一方ではなく両立させるケアです。

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📝 実施後の記録と申し送りは何を書く?

実施後は、やった事実だけでなく、次に見るべき点を残します。結論として、実施前の状態、実施中の反応、実施後の変化、次の観察時刻を記録すると、次勤務が安全に引き継げます。

記録は「観察」と「判断」を分ける

記録でありがちなのは、「問題なし」とだけ書いてしまうことです。問題なし自体が悪いわけではありませんが、何を見て問題なしと判断したのかが残らないと、次の人が比較できません。骨突出とずれ確認、患者さんの訴え、皮膚や呼吸の変化、実施後の安静状況など、比較できる材料を短く残します。

たとえば「右側臥位へ調整。仙骨部の圧迫を避け、右踵はクッションで浮かせた。左外果に発赤なし。体位変換中の疼痛訴えなし。施設の計画に沿って踵と仙骨部を再評価」と書くと、次に見る点が伝わります。文章をきれいにするより、次の看護につながることが大切です!

赤みがあるときは、「発赤あり」だけで終わらせず、部位、大きさ、圧迫解除後の変化、熱感、硬結、痛み、湿潤、使った用具、再評価予定を残します。クッションの種類や置き方も、次勤務が再現できる程度に書くと、除圧の質がそろいます。

申し送りは「次に何を見るか」で締める

申し送りでは、手技が終わったことだけでなく、次に注意することを最後に添えます。「今は安定しています」で終えるより、「次回はここを見てください」と言う方が、患者さんの安全につながります。

除圧ポジショニングでは、褥瘡がすぐに起きるとは限りません。数時間後に変化することもあります。次勤務が同じ目線で見られるように、観察ポイントを一つか二つに絞って渡しましょう。情報量が多すぎる申し送りは、かえって大事な点が埋もれます。

ひとりで抱えない仕組みにする

看護技術でヒヤリとしたとき、「自分の技術不足だ」と抱え込む人は多いです。でも実際には、物品の置き場所、手順書の古さ、スタッフ数、患者さんの変化、病棟の忙しさなど、いくつもの要因が重なります。だからこそ、インシデントは責めるためではなく、次に同じことを起こさないために共有します。

現場はいつも忙しいです。それでも、危ないと思ったことを言葉にする文化は、患者さんだけでなく看護師自身も守ります。あなたが感じた違和感は、次の誰かを助ける情報になるかもしれません!

❓ よくある質問

Q. 踵を浮かせるクッションを入れた後、どこを確認しますか?
踵だけでなく、膝裏、ふくらはぎ、外果、シーツのしわ、チューブの挟み込みを見ます。浮いて見えても、別の場所に強い圧が移っていれば再調整が必要です。

Q. 30度側臥位がつらそうな患者さんにはどう対応しますか?
角度を守ることだけを優先せず、痛み、呼吸苦、拘縮、チューブの張りを確認して、楽に保てる範囲で圧を分散します。判断に迷う場合は先輩や医師へ報告します。

Q. 発赤が残るときの記録には何を書きますか?
部位、大きさ、圧迫解除後の変化、熱感、硬結、痛み、湿潤、使用したクッション、再評価予定を残します。強い痛みや皮膚変化が続く場合は報告が必要です。

Q. チューブ類が多い患者さんの除圧で気をつけることは?
体を動かす前にルートの長さ、固定部、接続部、皮膚への食い込みを見ます。体位を整えた後も、引っ張り、屈曲、下敷き、局所圧迫がないか確認します。

あなたの次の一歩に

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療・看護判断に代わるものではありません。実施手順や適応は、所属施設の手順書、医師の指示、最新の添付文書や公的情報を確認してください。強い痛み、息苦しさ、出血、意識の変化、発赤や皮膚トラブルの継続、判断に迷う状態がある場合は、手技を中止して医師や所属施設の責任者へ報告してください。

参考情報源

  1. 看護業務基準(2021年改訂版) (日本看護協会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/gyomu/kijyun.pdf
  2. 褥瘡の予防について (日本褥瘡学会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.jspu.org/general/prevention/
  3. 褥瘡について (日本褥瘡学会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.jspu.org/general/about/
  4. 褥瘡予防・管理ガイドライン (日本褥瘡学会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.jspu.org/medical/guideline/

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