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褥瘡予防はどこを見る?除圧と皮膚観察と安全に進める看護の流れ

褥瘡 予防 看護で重要な圧迫・ずれ・摩擦・湿潤・栄養・体圧分散を整理します。日本褥瘡学会の情報を踏まえ、皮膚観察、体位変換、記録の実践ポイントまでまとめました。

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夜勤の巡視で踵に赤みを見つけたとき、体位変換後の仙骨部に圧痕が残っていたとき、エアマットレスを使っているのに姿勢が崩れていたとき。褥瘡予防の看護は、「向きを変えたから大丈夫」と言い切れない場面でこそ差が出ます。

褥瘡予防で大切なのは、赤くなった皮膚を見つけるだけではありません。圧迫、ずれ、摩擦、湿潤、栄養状態、活動性、医療機器の接触が重なる前に、ベッドサイドで小さく介入することです。骨突出部を見て、寝具と姿勢を整え、排泄や発汗で皮膚がふやけていないかを確認する。地味ですが、ここが患者さんの痛みと処置負担を減らす入口です!

日本褥瘡学会は、褥瘡を「寝たきり」だけの問題ではなく、圧迫やずれ、皮膚の状態、栄養状態などが関わるものとして説明しています。看護では「体位変換を実施したか」だけでなく、除圧できたか、皮膚が弱っていないか、次に同じ場所を誰が見るかまでを一連のケアとして考えます。

赤みが圧を抜いても戻らない、熱感や硬結がある、水疱や皮膚損傷がある、痛みが強い、発熱や全身状態の変化を伴う。こうした変化は「少し様子を見よう」で抱え込まず、医師、先輩看護師、褥瘡チームなど施設のルートで報告します。判断に迷うときも報告してよい場面です!

この記事では、褥瘡予防を安全に進めるために、どこを観察し、体圧分散寝具や体位変換をどう組み合わせ、何を記録して申し送るかを整理します。おむつ交換、清拭、食事介助、リハビリ前後、夜間巡視のたびに、皮膚を守るチャンスがあります。

🛏 褥瘡 予防 看護で最初に見ることは?

褥瘡予防で最初に見るのは、物品ではなく患者さんの状態です。結論から言うと、除圧と皮膚観察を確認し、発赤や皮膚損傷につながるサインがないかを先に押さえると、手順全体が安全になります。

患者さんの「いつも」と今日の違いを見る

新人のころは、手順を間違えないことに意識が向きやすいです。でも現場で事故を減らすのは、手順の暗記より「いつもと違う」に気づく目です。顔色、息づかい、返事の速さ、痛みの訴え、皮膚の湿り気、体位の崩れは、手技を始める前から見えています。

褥瘡予防では、患者さんが「大丈夫」と言っていても、表情や体のこわばりが強いことがあります。遠慮して言えない人もいますし、認知機能の低下で苦痛をうまく言葉にできない人もいます。だからこそ、声だけでなく体全体を見ます!

確認したいのは、疾患名そのものより、今日のその人にとって負担が大きいかどうかです。たとえば同じ褥瘡予防でも、発熱している日、眠剤の翌朝、術後すぐ、食後すぐ、家族面会の直後では、反応が変わります。看護技術は「その人の今日」に合わせるものです。

最初に見るのは、仙骨部、尾骨部、踵、外果、肘、後頭部、肩甲骨、耳介などの骨が出やすい場所です。医療機器が当たる鼻、耳、頬、チューブ固定部、酸素マスクの接触部も見落とせません。発赤がある場合は、圧を抜いても赤みが戻るか、熱感・硬結・痛みがあるかを確認します!

中止基準を先に決めておく

安全な手技には、始め方だけでなく止め方があります。痛みが強くなったら止める、呼吸が苦しそうなら止める、出血や皮膚色の変化があれば止める、チューブが引っ張られそうなら止める。こうした中止基準を、実施前に頭の中で言葉にしておくと動きが変わります。

「何かあったら呼ぶ」ではなく、「このサインが出たら止めて報告する」と具体化します。先輩に確認するときも、「発赤や皮膚損傷が心配なので、ここを見ながら進めます」と言えると、指導する側も補足しやすくなります。わからないまま始めるより、止まれる準備をして始める方がずっと安全です!

🧸 褥瘡は圧だけ見れば防げる?

褥瘡予防では圧迫が中心ですが、それだけでは不十分です。結論として、圧迫に加えて、ずれ、摩擦、湿潤、栄養、循環、感覚低下、医療機器の接触を一緒に見る必要があります。

ずれと摩擦は体位変換のときに起きる

ベッドをギャッチアップしたとき、体が少しずつ足側へずれると、仙骨部にはずれ力がかかります。上へ引き上げるときに皮膚をこすれば摩擦が起きます。体位変換は褥瘡予防のために行うのに、やり方によっては皮膚を傷つけることがあります。

体位変換では、シーツを引きずらない、スライディングシートなど施設の用具を使う、頭側挙上後に背抜きをする、踵を浮かせる、チューブやドレーンを挟まないことを確認します。力任せではなく、圧を逃がすための移動にしましょう!

湿潤と栄養は皮膚の弱さに直結する

失禁、発汗、滲出液、おむつ内の蒸れは、皮膚をふやけさせ、摩擦やずれに弱くします。便や尿が付着したまま時間が経つと、皮膚障害が進みやすくなります。排泄ケアでは、皮膚をこすりすぎず、洗浄・保護・交換タイミングを整えます。

低栄養やむくみがある患者さんでは、皮膚が傷つきやすく、治りにくくなることがあります。食事量、体重変化、施設で確認する栄養関連の検査値、浮腫、嚥下状態を合わせて見ます。検査値だけで決めつけず、摂取状況や炎症、疾患の影響も踏まえて、必要時は管理栄養士や褥瘡チームへつなげます。褥瘡予防は皮膚だけでなく全身状態を見るケアです。

🛏 体圧分散寝具と体位変換はどう組み合わせる?

体圧分散寝具を使っていても、体位変換や皮膚観察は不要になりません。結論として、寝具の種類、患者さんの体格、骨突出、発汗、ずれ、動ける力に合わせて、体位変換と用具を組み合わせます。

マットレスを使えば終わりではない

日本褥瘡学会は、自力で体位変換ができない人では圧切替型エアマットレスなどが勧められる場合があると説明しています。ただし、体圧分散寝具があっても、姿勢が崩れたり、踵が当たり続けたり、チューブが皮膚に食い込んだりすればリスクは残ります。

エアマットレスでは、設定、空気抜け、底づき、シーツのしわ、失禁時の湿潤、ベッドアップ時のずれを見ます。機械が入っているから安心、ではなく、用具が正しく機能しているかを看護師が確認します!

体位変換間隔は一律ではなくリスクで考える

「2時間ごと」と目安で覚えている人は多いですが、全員に同じ間隔でよいとは限りません。皮膚状態、体圧分散寝具、栄養、循環、感覚障害、自力で動けるかによって調整が必要です。施設の基準と患者さんの状態を合わせて考えます。

体位変換後は、ただ向きを変えた事実ではなく、どこを除圧したか、どこに赤みがあったか、次にどこを見るかを残します。夜勤帯は特に、眠っている患者さんをどこまで動かすか迷いますが、皮膚リスクが高い人では「起こさない優しさ」と「皮膚を守る必要」の両方をチームで共有します。

🧭 実施前の準備はどこまで必要?

実施前の準備は、物品をそろえることだけではありません。結論として、本人確認、目的の説明、環境調整、物品、応援を呼ぶ基準まで整えると、途中で慌てにくくなります。

物品は「足りるか」より「戻れるか」で見る

物品確認では、必要物品がそろっているかだけでなく、途中で中断したときに安全に戻れるかを見ます。手袋、廃棄物、交換物品、清拭用具、固定物品、記録用のメモなど、終わり方まで想像して置きます。物品が遠いと、片手で患者さんを支えながら無理な姿勢を取ることになりがちです。

褥瘡予防では、ベッド柵、ナースコール、点滴台、酸素チューブ、ドレーン、尿バッグ、履物などの位置も準備に含まれます。とくに患者さんが動く可能性がある場面では、床の濡れ、コードのたるみ、車椅子のブレーキを先に見ます。これだけでヒヤリが減ります!

説明は短く、止められる安心を入れる

患者さんへの説明は、長いほど良いわけではありません。「今から何をするか」「どのくらいで終わるか」「痛みや苦しさがあれば止めること」を短く伝えます。自分で選べる余地が少しでもあると、患者さんは協力しやすくなります。

たとえば「少し体の向きを変えます。痛かったらすぐ止めますね」「息苦しさがあれば手で合図してください」と言うだけで、手技は押しつけではなく共同作業になります。看護技術は患者さんの体に触れる行為なので、同意と尊厳を外さないことが大切です。

場面見ること迷ったときの動き
観察時骨突出、発赤、湿潤、浮腫、医療機器接触赤みが戻らない、熱感や硬結があれば報告する
体位変換時ずれ、摩擦、踵、シーツしわ、チューブ圧迫引きずらず用具を使い、除圧できているか確認する
申し送り時次に見る部位、寝具設定、栄養・排泄リスク体位変換間隔や皮膚保護策を具体的に渡す

🔎 実施中は何を観察する?

実施中は、手元と患者さんの反応を交互に見ることが重要です。結論から言うと、除圧と皮膚観察に集中しながら、表情、呼吸、痛み、皮膚色、チューブの張りを同時に追うと、発赤や皮膚損傷の前兆を拾いやすくなります。

手技の途中で声をかけ直す

実施中の声かけは、患者さんの安心のためだけではありません。反応を確認する観察でもあります。「痛みは増えていませんか」「息苦しくないですか」「少し休みますか」と短く聞くと、返答の速さや声の弱さも見えます。

返事が普段より遅い、目線が合わない、急に黙る、手でベッド柵を強く握る。こうした変化は、数値に出る前のサインです。看護師の強みは、機械のアラームより前に「何か変」を拾えることです。そこを大事にしてください!

異常サインは「様子を見る」で抱え込まない

褥瘡予防の途中で迷ったら、いったん止めます。止めたら負けではありません。むしろ、止まれることが安全な看護技術です。痛み、出血、強い咳込み、呼吸苦、冷汗、顔面蒼白、意識の変化、皮膚の急な発赤、ルートやチューブの張りは、報告の対象になります。

報告は、長い説明より順番が大切です。「何をしていたか」「何が変わったか」「今のバイタルや症状」「自分は何をしたか」を短く伝えます。SBARの形で、状況、背景、評価、提案に分けると、相手がすぐ判断しやすくなります。確認不足や伝達漏れを個人の注意力だけに任せず、チームで拾える形にすることが安全につながります。

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📝 実施後の記録と申し送りは何を書く?

実施後は、やった事実だけでなく、次に見るべき点を残します。結論として、実施前の状態、実施中の反応、実施後の変化、次の観察時刻を記録すると、次勤務が安全に引き継げます。

記録は「観察」と「判断」を分ける

記録でありがちなのは、「問題なし」とだけ書いてしまうことです。問題なし自体が悪いわけではありませんが、何を見て問題なしと判断したのかが残らないと、次の人が比較できません。除圧と皮膚観察、患者さんの訴え、皮膚や呼吸の変化、実施後の安静状況など、比較できる材料を短く残します。

たとえば「褥瘡予防実施。実施中の痛み訴えなし。実施後、呼吸苦なし。次回は皮膚発赤と発赤や皮膚損傷に注意して観察」と書くと、次に見る点が伝わります。文章をきれいにするより、次の看護につながることが大切です!

褥瘡予防の記録では、「仙骨部発赤なし」だけでなく、「右踵に圧痕あり、除圧後も赤み残存、熱感なし。踵浮かせてポジショニング。次回おむつ交換時に再確認」のように、部位、状態、対応、再評価予定を入れます。これなら、次勤務が同じ部位を追えます。

申し送りは「次に何を見るか」で締める

申し送りでは、手技が終わったことだけでなく、次に注意することを最後に添えます。「今は安定しています」で終えるより、「次回はここを見てください」と言う方が、患者さんの安全につながります。

褥瘡予防では、発赤や皮膚損傷がすぐに起きるとは限りません。数時間後に変化することもあります。次勤務が同じ目線で見られるように、観察ポイントを一つか二つに絞って渡しましょう。情報量が多すぎる申し送りは、かえって大事な点が埋もれます。

ひとりで抱えない仕組みにする

看護技術でヒヤリとしたとき、「自分の技術不足だ」と抱え込む人は多いです。でも実際には、物品の置き場所、手順書の古さ、スタッフ数、患者さんの変化、病棟の忙しさなど、いくつもの要因が重なります。だからこそ、インシデントは責めるためではなく、次に同じことを起こさないために共有します。

現場はいつも忙しいです。それでも、危ないと思ったことを言葉にする文化は、患者さんだけでなく看護師自身も守ります。あなたが感じた違和感は、次の誰かを助ける情報になるかもしれません!

❓ よくある質問

Q. 仙骨部や踵に赤みがあるとき、褥瘡予防では何を確認しますか?
まず圧を抜き、赤みが戻るか、熱感・硬結・痛み・水疱・皮膚損傷がないかを確認します。判断に迷う変化や強い症状があれば、医師や褥瘡チームへ報告します。

Q. 体圧分散マットレスを使っていれば体位変換は省けますか?
省けるとは考えません。寝具の種類や患者さんの自力体動、骨突出、湿潤、ずれの有無を見て、施設基準に沿って体位変換と皮膚観察を組み合わせます。

Q. おむつ内の湿潤がある患者さんでは、褥瘡予防で何を優先しますか?
皮膚をこすらず清潔にし、保護と交換タイミングを整えます。便・尿・汗・滲出液で皮膚がふやけると摩擦やずれに弱くなるため、排泄ケアも予防の一部です。

Q. 体位変換後の申し送りでは何を伝えると安全ですか?
どの部位を除圧したか、発赤や圧痕の有無、寝具やクッションの設定、次に再確認する部位と時刻を伝えます。やった事実だけで終えないことが大切です。

あなたの次の一歩に

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療・看護判断に代わるものではありません。実施手順や適応は、所属施設の手順書、医師の指示、日本褥瘡学会などの公的情報を確認してください。強い症状、継続する不調、判断に迷う皮膚変化がある場合は、受診または医師・褥瘡チームへの報告につなげてください。

参考情報源

  1. 看護業務基準(2021年改訂版) (日本看護協会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/gyomu/kijyun.pdf
  2. 褥瘡の予防について (日本褥瘡学会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.jspu.org/general/prevention/
  3. 褥瘡について (日本褥瘡学会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.jspu.org/general/about/
  4. 褥瘡予防・管理ガイドライン (日本褥瘡学会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.jspu.org/medical/guideline/

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