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血液ガスの読み方はどこを見る?pHとPaCO2の整理と安全に進める看護の流れ

血液ガス 読み方 看護で迷いやすい観察ポイントを、実施前・実施中・実施後に分けて整理します。呼吸不全や代謝異常の見落としを防ぎながら、患者さんに安心してもらう声かけと記録のコツまでまとめました。

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この記事の要点:血液ガス(ABG)の判読は、(1)pHで酸塩基平衡が酸性かアルカリ性か、(2)PaCO2で呼吸性の関与、(3)HCO3⁻(重炭酸イオン)で代謝性の関与、の順に見ると迷いません。pHとPaCO2が逆方向なら呼吸性、同じ方向なら代謝性が主病態と整理できます。数値の正常範囲を覚えたうえで、患者さんの呼吸状態と必ずセットで読むのが安全な看護のコツです!

「動脈血液ガス(ABG)の結果が返ってきたけれど、pHが7.30、PaCO2が55、HCO3⁻が25……これはどう読むの?」。夜勤で急変対応のときにこの数字を前にして固まった、という新人看護師さんは少なくありません。学校では正常値を暗記したのに、いざ実際の値が並ぶと「呼吸性なのか代謝性なのか」が一瞬で出てこないのです。

この記事では、血液ガスの読み方を「正常範囲の確認 → pH → PaCO2 → HCO3⁻ → 代償の有無」という決まった順番に分解して整理します。さらに、判読した数値を医師へ報告し、看護記録に残し、患者さんの安全につなげるまでの現場の流れまでまとめました。日本看護協会の看護業務基準が示すように、看護実践の土台は安全と安心です。数値を正しく読むことと、その変化に気づいて動けることはつながっています!

まず押さえたい正常範囲は、pH 7.35〜7.45、PaCO2 35〜45mmHg、HCO3⁻ 22〜26mEq/L、PaO2 80〜100mmHg(室内気・年齢で変動)、BE(ベースエクセス)±2程度です。これらは施設や測定機器、患者さんの背景で基準が前後するため、自施設の基準値を必ず確認してください。

数値だけで安心しないことも大切です。SpO2、呼吸数、努力呼吸、会話の途切れ方、表情を重ねると、機械の数字では見えない苦しさに早く気づけます。たとえばPaO2が保たれていても、呼吸数が30回を超えて肩で息をしているなら、それは代償しきれなくなる手前のサインかもしれません!

🫁 血液ガスの正常範囲と最初に見る数値は?

血液ガスの読み方で最初にすることは、結果用紙のどこに何が書いてあるかを把握し、pHを見ることです。結論から言うと、pH→PaCO2→HCO3⁻の順に見れば、酸塩基平衡の異常が「呼吸性」か「代謝性」か、そして体が代償しているかどうかまで筋道立てて判断できます。

まず正常範囲を頭に入れる

判読の前提として、主要な値の正常範囲を覚えておきます。pHは7.35〜7.45で、7.35未満がアシデミア(酸血症)、7.45を超えるとアルカレミア(アルカリ血症)です。PaCO2は35〜45mmHgで、呼吸でコントロールされる「酸」の指標です。HCO3⁻(重炭酸イオン)は22〜26mEq/Lで、腎臓が調整する「塩基」の指標です。

ここで覚え方のコツがあります。PaCO2は二酸化炭素=酸なので、上がるとpHは下がる(酸性に傾く)方向です。HCO3⁻は塩基なので、上がるとpHは上がる(アルカリ性に傾く)方向です。この向きの関係さえ頭に入れば、あとは数値を当てはめるだけです!

これらの基準値は測定機器や患者さんの背景(妊娠、高地居住、慢性呼吸器疾患など)で前後します。あくまで目安として捉え、判断に迷う値が出たら自施設の基準値と医師の指示を確認してください。

pH→PaCO2→HCO3⁻の順に当てはめる

判読の手順はシンプルです。最初にpHを見て、酸性(7.35未満)かアルカリ性(7.45超)かを決めます。次にPaCO2を見て、pHの異常を説明できるか確認します。pHが下がっていてPaCO2が上がっているなら、二酸化炭素が貯まった「呼吸性アシドーシス」が疑われます。

続いてHCO3⁻を見ます。pHが下がっていてHCO3⁻も下がっているなら、塩基が失われた「代謝性アシドーシス」が疑われます。コツは「pHとPaCO2が逆方向に動いていれば呼吸性」「pHとHCO3⁻が同じ方向に動いていれば代謝性」と整理することです。たとえばpH低下+PaCO2上昇=呼吸性アシドーシス、pH低下+HCO3⁻低下=代謝性アシドーシスです!

🧭 実施前の準備はどこまで必要?

実施前の準備は、物品をそろえることだけではありません。結論として、本人確認、目的の説明、環境調整、物品、応援を呼ぶ基準まで整えると、途中で慌てにくくなります。

物品は「足りるか」より「戻れるか」で見る

物品確認では、必要物品がそろっているかだけでなく、途中で中断したときに安全に戻れるかを見ます。手袋、廃棄物、交換物品、清拭用具、固定物品、記録用のメモなど、終わり方まで想像して置きます。物品が遠いと、片手で患者さんを支えながら無理な姿勢を取ることになりがちです。

血液ガスの読み方では、ベッド柵、ナースコール、点滴台、酸素チューブ、ドレーン、尿バッグ、履物などの位置も準備に含まれます。とくに患者さんが動く可能性がある場面では、床の濡れ、コードのたるみ、車椅子のブレーキを先に見ます。これだけでヒヤリが減ります!

説明は短く、止められる安心を入れる

患者さんへの説明は、長いほど良いわけではありません。「今から何をするか」「どのくらいで終わるか」「痛みや苦しさがあれば止めること」を短く伝えます。自分で選べる余地が少しでもあると、患者さんは協力しやすくなります。

たとえば「少し体の向きを変えます。痛かったらすぐ止めますね」「息苦しさがあれば手で合図してください」と言うだけで、手技は押しつけではなく共同作業になります。看護技術は患者さんの体に触れる行為なので、同意と尊厳を外さないことが大切です。

場面見ること迷ったときの動き
実施前pHとPaCO2の整理、本人確認、同意、環境いつもと違う点を先輩や医師に共有する
実施中表情、痛み、呼吸、皮膚色、訴え違和感があれば止めて、体位と物品を整える
実施後呼吸不全や代謝異常の見落としにつながるサイン、記録、次の観察時刻申し送りに「次に見る点」を必ず入れる

🔎 実施中は何を観察する?

実施中は、手元と患者さんの反応を交互に見ることが重要です。結論から言うと、pHとPaCO2の整理に集中しながら、表情、呼吸、痛み、皮膚色、チューブの張りを同時に追うと、呼吸不全や代謝異常の見落としの前兆を拾いやすくなります。

手技の途中で声をかけ直す

実施中の声かけは、患者さんの安心のためだけではありません。反応を確認する観察でもあります。「痛みは増えていませんか」「息苦しくないですか」「少し休みますか」と短く聞くと、返答の速さや声の弱さも見えます。

返事が普段より遅い、目線が合わない、急に黙る、手でベッド柵を強く握る。こうした変化は、数値に出る前のサインです。看護師の強みは、機械のアラームより前に「何か変」を拾えることです。そこを大事にしてください!

異常サインは「様子を見る」で抱え込まない

血液ガスの読み方の途中で迷ったら、いったん止めます。止めたら負けではありません。むしろ、止まれることが安全な看護技術です。痛み、出血、強い咳込み、呼吸苦、冷汗、顔面蒼白、意識の変化、皮膚の急な発赤、ルートやチューブの張りは、報告の対象になります。

報告は、長い説明より順番が大切です。「何をしていたか」「何が変わったか」「今のバイタルや症状」「自分は何をしたか」を短く伝えます。SBARの形で、状況、背景、評価、提案に分けると、相手がすぐ判断できます。医療事故情報収集等事業やPMDAの安全情報が繰り返し示しているのも、確認不足や伝達漏れを仕組みで減らす大切さです。

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📝 実施後の記録と申し送りは何を書く?

実施後は、やった事実だけでなく、次に見るべき点を残します。結論として、実施前の状態、実施中の反応、実施後の変化、次の観察時刻を記録すると、次勤務が安全に引き継げます。

記録は「観察」と「判断」を分ける

記録でありがちなのは、「問題なし」とだけ書いてしまうことです。問題なし自体が悪いわけではありませんが、何を見て問題なしと判断したのかが残らないと、次の人が比較できません。pHとPaCO2の整理、患者さんの訴え、皮膚や呼吸の変化、実施後の安静状況など、比較できる材料を短く残します。

たとえば「血液ガスの読み方実施。実施中の痛み訴えなし。実施後、呼吸苦なし。次回は皮膚発赤と呼吸不全や代謝異常の見落としに注意して観察」と書くと、次に見る点が伝わります。文章をきれいにするより、次の看護につながることが大切です!

申し送りは「次に何を見るか」で締める

申し送りでは、手技が終わったことだけでなく、次に注意することを最後に添えます。「今は安定しています」で終えるより、「次回はここを見てください」と言う方が、患者さんの安全につながります。

血液ガスの読み方では、呼吸不全や代謝異常の見落としがすぐに起きるとは限りません。数時間後に変化することもあります。次勤務が同じ目線で見られるように、観察ポイントを一つか二つに絞って渡しましょう。情報量が多すぎる申し送りは、かえって大事な点が埋もれます。

ひとりで抱えない仕組みにする

看護技術でヒヤリとしたとき、「自分の技術不足だ」と抱え込む人は多いです。でも実際には、物品の置き場所、手順書の古さ、スタッフ数、患者さんの変化、病棟の忙しさなど、いくつもの要因が重なります。だからこそ、インシデントは責めるためではなく、次に同じことを起こさないために共有します。

現場はいつも忙しいです。それでも、危ないと思ったことを言葉にする文化は、患者さんだけでなく看護師自身も守ります。あなたが感じた違和感は、次の誰かを助ける情報になるかもしれません!

❓ よくある質問

Q. 血液ガス 読み方 看護で新人が最初に意識することは何ですか?
最初は手技の速さより、本人確認、pHとPaCO2の整理、中止基準をそろえることです。安全に止まれる準備があるほど落ち着いて実施できます。

Q. 血液ガスの読み方の観察はどこまで記録すべきですか?
実施前の状態、実施中の変化、実施後に次勤務が見る点を短く残します。呼吸不全や代謝異常の見落としに関わる変化は時刻も添えると伝わります。

Q. 患者さんが不安そうなときはどう声をかけますか?
「今から何をするか」「痛みや苦しさがあれば止めること」を先に伝えます。説明が短くても、止められる安心感があると協力を得やすいです。

Q. 血液ガスの読み方でヒヤリとしたらどうすればいいですか?
まず患者さんの状態を確認し、必要な報告をします。その後、事実と再発防止を分けて記録し、個人責任で終わらせないことが大切です。

あなたの次の一歩に

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療・看護判断に代わるものではありません。実施手順や適応は、所属施設の手順書、医師の指示、最新の添付文書や公的情報を確認してください。

参考情報源

  1. 看護業務基準(2021年改訂版) (日本看護協会) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/gyomu/kijyun.pdf
  2. PMDA 医療安全情報 (独立行政法人 医薬品医療機器総合機構) アクセス日: Sat May 30 2026 02:00:00 GMT+0200 (Central European Summer Time) https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/medical-safety-info/0009.html

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